| 女性泌尿器科へようこそ(婦人泌尿器科へようこそ) |
ホームページの由来 平成8年4月より、女性泌尿器科(婦人泌尿器科)へようこその専門ホームページを開設いたしました。 当時は、在宅医療に行って高齢者には女性が多いにもかかわらず、尿道・膀胱のことしかわからなかったので、いろんな疑問がありました。そこで、同じ泌尿器科医である妻(奥井まちこ)の協力を得て立ち上げたホームページ『婦人泌尿器科へようこそ』でした。やがて、それは、『インターネット泌尿器科e-urology』というホームページにかわり、女性をふくめた排泄ケアのフォーラムのようになっていきました。日本中から寄せられたこの情報はとても貴重だったので、このときに、自費出版(有志の共同出版)で『在宅医療・看護 排泄管理テキスト』という本をだしました。その中身はほとんど女性に関することがしめました。その1年後愛知県から『排泄ケアマニュアル』、さらに1年後に老人泌尿器科学会から『高齢者排尿障害マニュアル』がだされました。老人泌尿器科学会から1か月後に、かっての自費出版をもとに『在宅でみる排尿介護のコツ(南山堂)』を出版して、より女性の排泄ケアについてのサブテキストをだしてみることになりました。そして米国へ留学し、女性泌尿器科というものをはじめからシステマチックにならったのが、新しいホームページ『婦人泌尿器科へようそこ』でした。これは、その後、保健同人社から本として『婦人泌尿器科へようこそ』として出版されています。その後、いろいろただいたアドバイスや、帰国して全国から患者さんがあつまり、漫画作成などで普及につとめ『まんが女性泌尿器科へようこそ』をだして診療に努力しました。アメリカ人との違いを感じながら、米国時代のノートをさらにあたらしくして、現在公開しているのが、『女性泌尿器科へようこそ Japan-womenshealth.com』です。 女性泌尿器科で取り扱う疾患は? 軽度のものも含めると40歳以上の女性の約35%以上に尿失禁がみとめられるといいます。その約6割は加齢、出産、骨盤内手術などを契機とした、せき、くしゃみなど過度の腹圧により生じる腹圧性尿失禁で、約800万人いると推定されています。 尿意を感じたら我慢できずに尿がもれてしまうのが、切迫性尿失禁です。この切迫性尿失禁をおこす膀胱には、原因不明の過活動膀胱がかなり認められます。原因には女性ホルモンの低下などがあるのです。 同じく女性ホルモンの低下には、骨盤底の弛緩があります。このために、膀胱がさがってくるものは、膀胱瘤、直腸がさがってくるものは、直腸瘤といいます。子宮が下がってくるものは、子宮下垂や子宮脱です。 手術は進歩して低侵襲に 性器脱、尿失禁手術はその手術件数が増加していますが、まだまだ全女性にはいきわたってはいません。しかし、手術そのものは、より安全により低侵襲になるように工夫がされてきています。特にTVT・TOTなどのテープや、メッシュの登場で、これまで再発確実とされてきた手術も可能になりました。たとえば、IVSという新しい手術では子宮脱で子宮をとらずに直すことができることがあります。ただ、ここで注意してほしいのは、あまりに技術が進歩しており、軽症に対しても高度な手術をしたがる傾向になるかどうかということです。大切なのは、必要十分な手術で確実になおることです。必要以上の手術は意味がありません。患者の立場からは、医師から手術を指摘されたら、どのような手術かよく検討したり、セカンドオピニオンをとることは決して恥ずかしくはありません。その点では、ホームページには女性泌尿器科でおこなう手術(私がするもののみ)をほぼすべて載せております。 女性泌尿器科を理解する医師は増えています 女性泌尿器科を理解しようとがんばる医師は増えています。私は幸運にも米国で専門医コースの勉強をすることができましたが、日本の中には独自のルートを作成して勉強される先生がたくさんおられます。女性泌尿器科外来もしくは婦人泌尿器科外来、尿失禁外来などというのがそれです。わからないことはどんどん医師に質問していいのです。セカンドオピニオンも大丈夫なのです。常識範囲なら途中で手術予定をやめてもいのです。自分の都合と気持ちを正直にはなしましょう。私も手術1週間前に悩んで相談されて延期したことはいくらでもあります。癌とちがって、絶対する必要があるというものではありません。自分の都合と気持ちを最優先に、がんばりたいときにがんばればいいのです。そのぐらいナーバスなものなのです。どうぞ気軽に自分がいいとおもった病院をたずねてみましょう。 手術したらがんばってね 他の疾患とおおきく異なる部分は、この女性泌尿器科の疾患で、特に膀胱瘤・直腸瘤・子宮脱などは、姿勢や運動不足、きるめのガードルなどの服装と、生活習慣により悪化することです。私のところで手術される方は、手術翌日の退院される方も、1週間ぐらいいる方も、手術翌日からは姿勢をよくして、食生活を気をつけ、そして少しずつ運動をしていただいています。『合宿みたいね』とか『お母さんの背筋がのびてみちがえる』という感想をよく聞きます。ホームページにも、運動のコツをかいています。手術してその後が再発を防ぐため、小さなことからでいいからはじめてください。手術するからには、した後の頑張りが大切です。おなじ人生ですから、姿勢がいい方が徳です。 ではみなさんの御健康をお祈りしています。応援しています! |
女性泌尿器科の専門医 奥井識仁 |