子宮を摘出後は、また再発したかのように膀胱や直腸がおちてきます。
ひどいときは、骨盤の内臓がすべておちてくるのです。とは、このホームページは、アメリカの性器脱の
ガイドラインを使用しながら、その治療方法をまとめています。この病気は、
恥ずかしいと考える人が本当におおいですが、よく読んでみてください。
お役に立てるとうれしいです。 
(注意:このホームページでは病状を理解するために、女性器そのものを一部だしております。まんがをつなうなど、
かなり配慮しておりますが、不快に思われる方は、読むをのをおやめください。
また、手術そのものを説明していますが、これは、『医師に手術の説明をいきなりうけた』という悩み相談がおおいので、
あえて、どのような手術が基本的かあげてみたのです。) 
 

   
子宮摘出後の膣全脱(ちつぜんだつ)専門のホームページ
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以前わたしは、子宮を摘出した。そして調子よかった。でも、その手術から4年ぐらいして、何かが膣から落ちてきた。子宮はもうないはずだし、いったい! とても不快感が強い。
(解説)以前子宮を摘出した方におこるこの症状は、膀胱だけではなく、直腸や小腸といった骨盤の中身がすべておちてきていることがあります。この場合も、手術でなおすことができます。わかりやすいように、マンガを用意しています用意しています。次のNEXTをクイックしてください


(1) 知られていませんが、子宮を摘出したあとは、膀胱瘤や直腸瘤があります。
膀胱瘤は、膀胱が膣からそとにでた状態をいいます。このようになる原因としては、出産の時の負担や腹圧をかけすぎたことなどがあげられます。

A cystocele is when the bladder bulges out or protrudes into the vagina. Risk factors include vaginal childbirth and regularly straining on the toilet to pass bowel motions.


直腸は、腸の運動のためには大切な部分です。20cm程度の長さで、おもに便が停滞して水分の吸収をする役割です。この直腸が、目だっておちこむと、大変おおきな膨らんだ部分をつくりだします。これを直腸瘤といいます。 危険因子には鉗子分娩など難しい出産があげれらますが、こどもいたことがない女性でもおこります。



The rectum is the temporary storage area for bowel motions, and makes up the last 20cm or so of the large bowel. A rectocele occurs when the rectum pushes the back wall of the vagina forward, causing a prominent bulge into the vagina. Risk factors include difficult childbirth and the use of forceps during delivery, but women who have never had children can also develop rectocele.
(解説)もともと、女性の場合は、女性ホルモンにより、骨盤内の臓器が血行がたもたれて、筋肉などはしっかりできるようになっている。しかし、出産などのリスクや、腰に負担をかけるボデイスーツなどを着用していると、その負担で、この骨盤の筋肉の中でももっとも強靭な骨盤底という筋肉がもろくなり、膀胱や直腸が落ちてくるのです。特に直腸は、便秘などにより圧がかかることがさらに憎悪因子になります。



(2) 直腸瘤の症状と原因は、いろいろあります。
Symptoms
徴候
The symptoms of rectocele may be vaginal, rectal or both, and can include:
直腸瘤の症状は、膣または直腸に、あるいは両方におこります:

  • A sensation of pressure within the pelvis
    骨盤内の変なストレス感覚
  • The feeling that something is falling down or falling out within the pelvis
    何かが落ちている不快感、あるいは骨盤の中に外へ落ちること おのものの不快感
  • Symptoms are worsened by standing up and eased by lying down
    立ち上がることによっていっそう悪化する不快感。これは、横になることによって楽になることがある
  • Lower abdominal pain
    下腹部痛
  • Lower back pain
    廃部痛
  • A bulging mass felt inside the vagina
    の内側で膨らんでいるという不快感(よくピンポンだまがはさまっている不快感といいます)
  • Vaginal bleeding that's not related to the menstrual cycle
    月経の周期に関連しない膣の出血
  • Painful or impossible vaginal intercourse
    膣の痛み
  • Constipation
    便秘
  • The feeling that the bowel isn't completely emptied after passing a motion
    直腸に便がたまっているような、そしてないような変な感覚
  • Faecal incontinence (sometimes).
    便失禁

A range of causes
原因
Some of the events that may weaken or thin the rectovaginal septum and cause a rectocele include:いろいろな原因があげられます
  • Vaginal (normal) childbirth
    分娩
  • Giving birth to multiple babies
    出産がおおいこと
  • A long and difficult labour
    長期間の負担のかかる労働
  • Assisted delivery during childbirth, including the use of forceps
    鉗子分娩
  • Tearing during childbirth, particularly if the tear extended from the vagina to the anus
    出産の時に陰部が裂けこと。(とくに裂け目から肛門ある場合)
  • Episiotomy (a surgical cut made to enlarge the vaginal opening during childbirth to avoid injury to mother and baby), particularly if the cut extends to the anus
    出産の時に、陰部を切開しますが、これが、肛門の方へきりすぎた時
  • Hysterectomy
    子宮切除
  • Pelvic surgery
    骨盤の手術
  • Chronic constipation
    慢性の便秘
  • Advancing age, as older women are more prone to rectocele.
    より年を取っている女性がより直腸瘤の傾向がある
(3) 直腸瘤とよくにた病気

Related problems
類似した疾患
  • Cystocele - the bladder protrudes into the vagina.
    膀胱瘤-膀胱は、突き出します
  • Enterocele - the small intestines push down into the vagina.
    小腸瘤-小腸は、に達するまで押します
  • Uterine prolapse - the cervix and uterus drop down into the vagina and may protrude out of the vaginal opening.
    子宮脱-子宮頚部、および子宮は、に達するところまで落ちて膣口から突き出すかもしれません
  • Rectal prolapse - the rectum protrudes through the anus.
    直腸脱-直腸は、肛門を通して突き出します




診療をしていて、しばしば勘違いされるポイントですが、直腸瘤と直腸脱はまったく別の病気です。下の写真をみてください。

直腸瘤

直腸は、膣からおちてきて、おおきなかたまりをつくります。膣から落ちてきているのがポイントです。

膀胱瘤・小腸瘤・直腸瘤

直腸と膀胱は、膣からおちてきて、おおきなかたまりをつくります。バレーボール大とされるケースです。この場合は、子宮を摘出したことにより、その後小腸までもがおちた完全脱です。膣から落ちてきているのがポイントです。
直腸脱

直腸が肛門からおちてきています
ここまでおちると完全にでてしまったケースです。



(4) 治療方法
Treatment options
治療方法(予防方法にもつながります)

Generally speaking, a rectocele with no obvious symptoms doesn't need medical treatment, but it is wise to pay attention to diet and other lifestyle factors that contribute to constipation. Treatment options may include:
症状のないものは、わざわざ治療する必要はありません。その場合は、便秘に貢献するダイエットおよび他のライフスタイルに注意するのが賢明です。
  • High fibre diet
    食物繊維をとりましょう(アロエジュースなど)
  • Fibre supplements
    ファイバーのサプリメント
  • At least six to eight glasses of water per day
    最低でも1日6-8杯の水(正しくは、排尿日誌をかいてください。そして尿量にして1日あたり1200mlが適切です)
  • Stool softeners (don't use laxatives)
    下剤を使用しないで柔らかい便になるようにすること(日本人なら、納豆、そしてヨーグルトなどで、乳酸菌を摂取すれば、ほどほどの硬さの便にすることができます)
  • Instruction on how to help yourself to pass a bowel motion; for example, you may be advised to gently press a finger against the rear wall of the vagina while toileting
    あなた自身運動がうまくいくようにのを手伝うマッサージが必要です。例えば、シャワーをしている間などに、ゆるやかに後部のに押し当てるようにおしてみましょう
  • Don't strain on the toilet
    排便の時に、必要以上に緊張させないこと(このこつには、前かがみになる排泄姿勢「考える人」のポーズがおすすめです)
  • Hormone replacement therapy for postmenopausal women
    閉経後の女性のためのホルモン補充療法
  • Pelvic floor ('Kegel') exercises
    骨盤底筋体操(Kegelケーゲル博士が考案したので、ケーゲル体操ともいいます)
  • The insertion of a pessary, which is a ring-like device worn high in the vagina that helps to support the pelvic organs.
    ペッサリー

(解説) Don't strain on the toilet  排便の時に、必要以上に緊張させないこと(このこつには、前かがみになる排泄姿勢「考える人」のポーズがおすすめです) が、実はとても大切なのです。ではなぜ「考える人のポーズ」がいいんどえしょうか?
これは、膀胱と尿道の角度はまっすぐになるし、直腸と肛門の角度もまっすぐに近いゆるやかなものになるからです。


写真の拡大


オークラ出版「マンガでわかる排泄ケアマニュアル」から

(5) 手術方法にはいろいろなやり方があります。
Surgery
手術
Surgery may be needed if the rectocele doesn't respond to other treatments and is causing symptoms. Unfortunately, the rectocele will recur after operation in about 10 per cent of cases. Depending on individual factors, such as the severity of the rectocele and the presence of other prolapsed structures, the operation can be performed in a number of ways, including:
直腸瘤がなかなかなおらずに、さらに症状(不快感など)を引き起こしているなら、手術必要とされるかもしれません。この直腸瘤の手術は一般的な手術で、約10パーセントの場合手術の後で再発する可能性があります
  • Through the vagina
    から手術する方法
  • Through the anus
    肛門から手術する方法
  • Through the area between the vagina and anus (perineum)
    肛門(会陰)との間の部分から手術する方法
  • Through the abdomen
    おなかをきって手術する方法(おおきく切る開腹手術と、腹腔鏡があります)
(解説)一般的な方法では直腸瘤は、膣からだけのアプローチで改善できます。これを膣後壁縫縮術といいます。これに、追加する場合では、骨盤の骨を利用して引き上げるものです。この場合は、膣と肛門の間にも切り込みをkれますので、会陰形成手術というものを追加することになるのです。そして最近、IVSという方法がでてきています。これは、安定しておりますが、人工のメッシュを用います。ただし、このメッシュは体に負担がありません。再発を繰り返した場合や、そうなる可能性がある場合は有効です。



膣全脱の手術の方法 (実際例) 
『手術をしましょうといきなりいわれて、でもイメージもわかないし、不安が先行します』というセカンド・オピニオンをたくさん受けてきていますので、その方法を説明します。
手術の写真とイラストで構成していますが、写真をみて不快になるかたはみるのをやめてください。


(術後のセルフケア)
  • Don't lift heavy objects.
    重いもの持ち上げないで下さい
  • Increase the amount of fibre in your diet to prevent constipation and straining.食事療法をしっかりして便秘を予防してください
  • Drink between six and eight glasses of water each day. Not drinking enough water makes stools hard, dry and difficult to pass.
    から杯ののみましょう(日本人の場合は、尿量にして1000から1200mlが適切です)
  • Exercise daily to help keep you regular.
    毎日運動して、規則ただしく生活してください
  • Use stool softeners, which may help in the short term.
    おなかに必要のない力のかかる服はやめてください
  • Avoid straining on the toilet.
    排便緊張させることを避けて下さい。
  • Perform pelvic floor exercises daily to strengthen the muscles supporting the pelvic organs. You may need instruction from your doctor or other health care professional, such as a pelvic floor rehabilitation physiotherapist.
    骨盤底筋体操や、リハビリをしてください
  • If you are postmenopausal, your doctor may recommend hormone therapy, usually in the form of local oestrogen preparations such as a cream or a vaginal tablet, to help tone the muscles supporting the vagina and bladder.
    、および膀胱サポートする筋肉のために、女性ホルモン補充療法を医師がすすまる場合もあります
  • Seek medical advice for any condition that causes coughing and sneezing, such as asthma, chest infections and hay fever.
    喘息胸部伝染、および花粉症といったが多いときは、あらかじめ医師に相談しましょう




Things to remember
忘れないでほしい大事なポイント
  • 膣全脱の原因には膣からの出産子宮切除骨盤の手術、および慢性の便秘があります。
  • 子宮下垂や子宮脱で子宮を摘出した人に、直腸瘤は、膀胱瘤からはじまりおこる場合があります。
  • できるだけ簡単な治療からはじめて、それでも進行して、そして症状があれば手術が必要です。術後再発する場合があります。





奥井識仁  泌尿器科専門医・指導医(女性泌尿器科専門)

膀胱瘤・尿失禁の手術を専門にしてます。