Transobturator Sling for Stress Incontinence (Subfascial Hammock)
TOTスリング

TOTスリングは、TVTスリングの次世代版にあたります。この手術は、おなかに針をださずに、股間にだします。ですから、おなかの傷がなしですみます。
TVTやTOTはセンセーショナルでした。
TVTやTOTは、全世界で革命をおこしました。それまでの尿失禁の手術は、開腹しておこなうバーチ手術やスリング手術が主体だったのですが、これらのものは緊張のないテープをかけるだけで、尿失禁をおさえることができるのです。
一般に、TVTは軽い全身麻酔や下半身麻酔、TOTはかるい全身麻酔に局所麻酔を追加することでできるとされています


Figure 1:
このようにテープの針をさすために、血管や神経をさす危険があり、
この点を改良したのがTOTとされます



Figure 2:
TOTをさす部位をしめします
陰唇の両サイドの上あたりの部分からになります

Figure 3:
骨盤の骨を黄色でかいております。

Figure 4:
骨盤の骨の構造をみてみてください。この黄色でしめしたところに
TOTのテープを挿入することになるのです
Figure 5:
TOTのテープを挿入することになるのです

この手術方法をしてみた感想


1) 私が行った場合は、TVT手術と成績は変わらないようです
2) 手術時間は同じく1時間丁度です
3) 局所麻酔でも可能であると感じました

4) 術後疼痛が若干あります。1日か2日ぐらい傷がいたいような、股間がいたいような感じです。すぐにとれます。TVTの場合はこのような痛みはありませんでした
5) TVT独特のテープの引っ張られたおなかの感じはありません

総合判定して、TVTとそれほどかわらないように思います
TVT手術を安定させて実施することを方針にしております。






奥井識仁 @ 泌尿器科専門医・指導医(女性泌尿器科専門医)